エステティシャンとして働いている方の中には「いつかは独立開業を目指している!」という方も多いのではないでしょうか?
しかし、具体的に何をすれば良いのか分からず、
- どんな知識がいるのか
- どうやって勉強したら良いのか
- 資格が必要なのか
- どれくらい稼げるのか
など、疑問を抱えている方も多いのではないしょうか。
今回のコラムでは、エステサロンのオーナーを目指す方に向けて、必要な資格やスキル、年収の目安などを徹底的に解説していきます。
エステサロンのオーナーとは
エステサロンの店舗運営に関わる仕事に責任を持って決定、進行していくのがサロンオーナーの仕事です。個人店だと、接客から経営まですべて1人で行うイメージがありますが、経営者と実務(エステティシャン・店長)で分けられていることもあります。
エステサロンのオーナーに資格は必要?
エステサロンのオーナーになるために必須で取得しなくてはいけない資格はありません。極端なことをいえば、美容業界未経験者でもオーナーになることはできます。
しかし、エステティシャンとして働くのであれば、施術や美容に関する基本的な知識を身につけるためにも資格はある方が理想的です。知識があることで、カウンセリングにも説得力が生まれますし、お客様に安心感を与えられるというメリットもあります。
エステに関する国内の代表的な民間資格は以下のとおりです。
- 日本エステティック協会(AJESTHE)…認定エステティシャン、認定上級エステティシャン、認定トータルエステティックアドバイザー
- 日本エステティック業協会(AEA)…AEA認定エステティシャン(基礎資格)、AEA上級認定エステティシャン(上位資格)、AEA認定インターナショナルエステティシャン(最上位資格)
エステサロンのオーナー様は、「エステ施術の技術には自信があるけど経営はやったことがない」という方がほとんど。しかし、ビジネスを継続させるには、技術だけではなく経営手腕が必要です。
経営に関する知識を付けたいのであれば、中小企業診断士や簿記に関する勉強をするのもおすすめ。企業経営に関する幅広い知識を身につける事ができたり、客観的に自分の店舗を判断しやすくなり、経営について良い判断を行いやすくなるでしょう。
上記の資格とは少し異なりますが、収容人数30人以上のサロンを開く場合は防火管理者の資格を取得しなければいけません。資格の難易度は低く、日本防火・防災協会や消防署がおこなっている防火管理講習を受けることで取得できます。
エステサロンオーナーの仕事内容とは
サロンの種類によっても細かな部分は異なりますが、主な仕事は以下のとおりです。またサロンの業態だけではなく、オーナーが店長業務を担うのか、経営のみを担当するのかも大きく業務内容は関わってきます。
- 開業準備
- 集客計画
- スタッフの指導
- 経営管理
- 市場調査
開業準備
エステサロンのオーナーになると決めたからといって、いきなり店舗をオープンするわけにはいきません。自分の理想とするサロンを作るために、店舗のコンセプトとターゲットを決定しましょう。
サロンのコンセプトとターゲットは、開業準備の全てを決定する軸になる部分です。
- 立地
- 内観
- 外観
- メニュー
- 集客方法
- 業務用美容機器
などが、コンセプトとターゲットにより決定されます。
サロンの方向性は、今後のサロン運営が成功するかのカギを握る重要なポイント。そのため戦略に基づいた開業準備が必要です。
集客計画
前述した通り、エステサロンは開業にあたり資格は不要です。そのため、参入障壁が低く競合が非常に多いのがネックともいえます。
サロンをオープンしたと同時にお客様が自然に集まるわけではありません。さまざまな集客計画を立てて実行、そして改善し続けることで継続的な集客が可能になります。
開業や新キャンペーン、新メニューの認知を広げるための広告出稿、新規顧客の来店を目的としたキャンペーン、広告予算の計算・捻出などこれらもオーナーの重要な役割です。
スタッフの指導
従業員を雇う場合、スタッフの労務管理や人材育成、採用計画もオーナーの仕事のひとつです。スタッフの教育を行うことで、顧客満足度も上がり、結果として集客や売上に大きく影響を与えます。
店長業務も行うのであればシフトの調整なども必要になるでしょう。スタッフのスキルアップだけではなく、長く働きたいと思うような環境をサポートしていくことで、スタッフにとってもお客様にとっても良い店舗を作ることができます。
経営管理
売上を確保し支出を抑えていくのが、事業を成功させるための基本です。
集客計画で呼び込んだお客様に如何にリピートしてもらうのか、顧客単価を上げるために何ができるのか次のアクションを見越した戦略を立てて、スタッフに周知しなければいけません。
化粧品や美容機器の販売を行うのであれば、選定発注、在庫管理などもオーナーの業務の一つです。紛失や破損、過剰在庫は店舗の売上の悪化の原因になるので、店卸やストックルームの管理も考えなければいけません。
市場調査
美容業界は非常に流行の移り変わりが早い業界です。そのため、いつまでも同じことをしていたら顧客が離れていく可能性は大いにあります。
流行や市場動向から先を見越し、将来の計画を立てていかなければいけません。
エステサロンオーナーの給料・年収
エステティシャンとして働いた場合の平均年収は300万円〜400万円ほど。一方サロンオーナーの年収は一般的に500万〜1,000万円ほどといわれています。
ただし、サロンの規模や売上によって大きな開きがあるため注意が必要です。例えば、オープンしたばかりで売上が安定しない状態が続く場合は、年収300万円を下回ることもありえます。
加えて、フランチャイズで開業した場合、ロイヤリティが発生するため、大きく収入を伸ばすのが難しい場合も。
オーナー=エステティシャンよりも儲かるとはいい切れませんので注意が必要です。
サロンオーナーに必要なスキル・知識
サロンオーナーは経営者としてさまざまな業務を行う必要があることをお話していきました。ではいつか自分の店舗を持ちたいと考えている方はどんなスキルを磨けば良いのでしょうか。以下の4つのスキル・知識を意識してみましょう。
- 経営スキル
- コミュニケーションスキル
- 集客・マーケティングスキル
- 法令に関する知識
経営スキル
まずは、経営に関するスキルです。店舗の運営を維持していくためには収益を上げ続ける必要があります。
単にお客様を呼び込めば良いのではなく、経費の見直しを行ったり、適切な人材配置を考えたりすることで売上を引き上げることができます。こうした見直しを怠ると、充分な売上が確保できていても、支出が膨らみ事業継続が危ぶまれることも。
サロンオーナーという仕事は華やかな印象がありますが、実際には細かな経営管理が重要です。
コミュニケーションスキル
お客様やスタッフとの良好な関係は、店舗の安定に繋がります。スタッフがどんな働き方を望んでいるのか、困っていることはないのかを正しく知ることで、業務効率化やモチベーションの向上に繋がります。
直接接客を行わなくとも、お客様のニーズをキャッチするためにコミュニケーション力は必須です。
集客・マーケティングスキル
集客はただ、やみくもに行っても結果は出ません。いかに戦略立てた情報発信を行うかが肝になってきます。
SNSアカウントやネット広告、ホームページなど集客方法もさまざま。ネットを使用したオンライン上の集客だけではなく、チラシのポスティングなどオフラインでの集客方法も合わせて考える必要があります。
法令に関する知識
経営者として勉強しておかなければいけない法令がいくつか存在しています。
- 特定商取引法
- 消費者契約法
- 景品表示法
- 薬事法
など、契約書やコース説明の作成にも大きく関わってきます。自分がオーナーとなれば、「知らなかった」では済まされず、最悪の場合は営業停止になる可能性もあります。
必要な知識の身につけ方
多くのスキルが必須となるサロンオーナーですが、どのように勉強していけば良いのでしょうか。
- セミナーを受講する
- スクールに通う
- 独学で学ぶ
セミナーを受講する
経営や集客に関する知識であれば、金融機関や研修企業が開催しています。自分と同じように経営を目指す方が集まるため人脈づくりにも役立ってくれるでしょう。
その他にも業務用美容機器メーカーでは開業支援として講座を行っている事があります。機器を導入する際にはこうしたアフターフォローの内容も確認しておくのがおすすめです。
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セミナー動画無料視聴スクールに通う
サロン開業や経営に関するスクールに通うのも手です。
エステサロンの勤務経験が無い方は、エステサロン開業に特化したスクールに通うのが良いでしょう。基本的な技術や知識についても一緒に学べます。
独学で学ぶ
本やブログ、動画などでも実際エステサロンを経営する方やコンサルティング会社がノウハウを開示している場合があります。
スクールやセミナーのように決まった時間ではなく、自分の空いた時間に勉強できるのが大きなメリットです。
スキルや知識を磨いてエステサロンのオーナーを目指そう
エステサロンのオーナーは、経営を左右する多くの意思決定を行わなければいけません。プレッシャーも大きく業務内容も多いですが、自分の理想とするエステサロンを作り上げることができる非常にやりがいのある仕事です。
エステティシャンとして働いていて、「エステティシャンの仕事は好きだけど、ノルマがきつくて合わない」「仕事を続けたいけど、土日祝日働き続けるのは将来のことを考えると不安」などと考えている方には、サロンオーナーという働き方はぴったりではないでしょうか。
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