2023年05月24日

ジェル不要の業務用脱毛機とは?脱毛ジェルの役割やデメリットについて

多くのエステサロンで、脱毛施術を行う前に「脱毛ジェル」を塗布しています。この脱毛ジェルに「どんな役割があるのか」「本当に必要なのか」みなさんご存じでしょうか。

今回のコラムでは脱毛ジェルについて、使用する理由やデメリット、ジェル不要の業務用脱毛機の特徴などをご紹介していきます。

脱毛ジェルとは

脱毛ジェルとは、光脱毛やレーザー脱毛の施術部位に塗布するジェルのこと。

多くのエステサロンで脱毛ジェルを使用しており「ジェルの塗布→脱毛施術→冷却と拭き取り」という施術の流れが一般的です。

脱毛ジェルの成分は

この脱毛ジェルの成分は一体なんでしょうか。ベースとなっているのは「水分」です。ここに保湿成分やゲル化剤などを加えることで、ジェル状に固められています。

基本的な成分は上記のとおりですが、他にも美肌成分や鎮静成分などジェルによって配合は異なります

防腐剤やアルコールなどが含まれたジェルは、肌の弱いお客様に使用すると、ヒリヒリとした刺激が生じる場合があります。脱毛ジェルを導入する際には、成分表をしっかりとチェックして安全な商品を選びましょう

脱毛ジェルの役割

家庭用のセルフ脱毛器では脱毛ジェルを使用しないことも多いです。しかし、エステサロンや脱毛サロンでの脱毛には多くの場合で脱毛ジェルを利用します。

これには脱毛ジェルを使用する以下の3つの目的があるからです。

  • 肌への負担の軽減
  • 脱毛効果の向上
  • 潤滑剤

肌への負担の軽減

光脱毛は、メラニン色素に反応する特殊な光を照射して、肌に熱を発生させダメージを与えることによって、発毛能力を徐々に奪っていく方法です。このダメージを与えるときに肌への刺激、つまり痛みを感じる可能性があります。

業務用脱毛機は家庭用のセルフ脱毛器に比べて出力が大きいため、当然ダメージも大きくなります。パワーが強いだけではなく、業務用脱毛機を連続で使用しているうちに照射面の温度が上がってしまったり、光が反応しやすい太い毛では刺激をより強く感じてしまうことも。

痛みだけではなく肌に負担がかかってしまうため、赤みやかゆみ、乾燥などの肌トラブルが生じる可能性があります。

脱毛ジェルを使用して施術部位を冷却しながら施術を行うことで、肌への刺激を抑え、肌トラブルを未然に防ぐという目的があります。

脱毛効果の向上

乾燥している肌に照射すると、脱毛効果は思っているように発揮されません。これは、乾燥により光が肌の内部まで届かなくなってしまうから。

脱毛ジェルで肌を保湿し、キメを整えることで結果的に脱毛効果のアップを狙うことができます。効率よく脱毛を進めるためには肌の水分はとても重要なポイントです。

脱毛期間中はお客様自身も、ホームケアを行って頂く必要があります。カウンセリング時にはスキンケアの重要度をしっかりとお伝えするようにして下さい。

合わせて、経験の浅いスタッフにとっては、ジェルを塗布して施術すると跡が残るため、「施術する箇所が分かりやすくなる」という大きなメリットもあります。スタッフの技術の差があっても、照射漏れを防ぐことが可能です。

潤滑剤

連射式の業務用脱毛機は、肌の上でハンドピースを滑らせるように照射を行います。脱毛ジェルを塗布することで潤滑剤の役割を果たし、お手入れをスムーズに進めることができます。

加えて、摩擦は肌にとって悪影響を与えます。脱毛ジェルで滑りをよくしておくことで、摩擦による乾燥や赤みなどの肌トラブルを防いでくれます。

脱毛ジェルを使用するデメリットは

使用することへのメリットが多い脱毛ジェルですが、デメリットももちろんあります。

  • ランニングコストがかかる
  • 作業効率が下がる

詳しく説明していきましょう。

ランニングコストがかかる

脱毛ジェルもタダではありません。施術のたびに使用するとなればコストがかさみます。脱毛ジェルの価格相場は1kgあたり500〜1,500円ですが、全身脱毛のように広範囲に使用するとなればコンスタントに購入する必要があります。

一般的にランニングコストというと1ショットあたりのコストやランプの交換費用に注目が集まりますが、脱毛ジェルも忘れずにチェックしましょう。

コストを下げることを考えると価格に目が行きますが、伸びが良く使いやすいテクスチャーのものを選択するのがおすすめ。少量でも広い面積を脱毛することが可能です。

作業効率が下がる

連射式でいくら素早く照射ができても、脱毛ジェルを使用すると、塗布した後拭き取る時間が必要です。

経験が浅いスタッフだと、均一にジェルを塗布できずムラになってしまうこともあるでしょう。担当者によって作業スピードに大きく差が出る可能性があります。

脱毛ジェル不要の業務用脱毛機とは

脱毛ジェルが施術に必要な理由や使うことによるデメリットを紹介してきました。

多くのメリットがある脱毛ジェルですが、脱毛機の中には「脱毛ジェル不要」と謳っている業務用脱毛機があります。このような業務用脱毛機は以下の2つに注目してください。

  • 脱毛方式
  • 冷却機能

脱毛方式

多くの業務用脱毛機が販売されていますが、各メーカーごとにさまざまな脱毛方式を採用しています。IPL方式やSHR方式など、多くの種類がありますが、脱毛方法によっては、専用のジェルが必須となることを覚えておきましょう。

SSC脱毛と言われる脱毛方法は、ジェルがなければ脱毛効果をうまく発揮してくれません。

先述した通り、業務用脱毛機はメラニン色素に反応する特殊な光を照射し、毛穴にアプローチをかけることで脱毛効果を得ています。しかし、SSC脱毛では脱毛用ジェルを塗った肌に照射することで、ジェルを肌に浸透させ、ジェルの成分により抑毛効果を得ています。

他の脱毛方法と異なり肌に直接働きかけるのではなく、ジェルの成分を利用しているため肌に優しいのが特徴です。

そのため専用のジェルを使用しなくては効果は得られません。肌に優しいですが効果も穏やかに感じるため、結果が出るまでに時間がかかることを念頭においておきましょう。

冷却機能

ジェル不要と謳っている業務用脱毛機は多くの場合、冷却機能がついています。照射と同時に冷却を行うため、施術時間の短縮に大きく還元してくれるでしょう。

メンズ脱毛のヒゲやVIO脱毛は、肌への刺激を特に感じやすい部分です。施術時の痛みはストレスになり、足が遠のく原因にも繋がります。

安全性を確認する為にも、連射しても照射面の温度が上がらないか、連続使用時間はどれくらいかを必ず確認しましょう。

しかし、実はほとんどの業務用脱毛機は、冷却機能を搭載しています。多くのサロンでは、その上で脱毛ジェルを使用しているのです。安全性や効果を第一に考えると脱毛ジェルを使用すると安心とも考えられます。

脱毛ジェルを選ぶポイント

サロンを経営するためにもランニングコストを下げたいと思うのは当然の願いです。大量に購入して少しでも単価を減らしたり、市販品の使用を検討したりすることもあるかもしれません。

しかし、脱毛ジェルの役割は「お客様の肌を保護して効果を上げること」です。目的を叶えるためにも、脱毛ジェルは以下のポイントを確認して選んでみてください。

  • 拭き取り不要なジェルを選ぶ
  • 透明度を確認する
  • 硬さをチェックする

それぞれ確認していきましょう。

拭き取り不要なジェルを選ぶ

脱毛ジェルを使用すると、お客様に安全に効果の高い施術を行えるというメリットがあります。一方でランニングコストがかかったり、回転率などサロンの経営に大きな影響を与えるのがネック。

そこでおすすめなのが、拭き取り不要な脱毛ジェル。塗布したジェルはそのまま肌に浸透していきます。肌の保護と鎮静をしながら、稼働率のアップを実現してくれます。

透明度を確認する

先述したように、ジェルによって成分は異なります。中には透明度が低く、白濁したような製品もありますがおすすめできません。脱毛施術は肌に光を照射し、脱毛効果を得るため、白濁したジェルではうまく光が肌に届かず脱毛効果が落ちてしまいます。

それだけではなく、施術部位の肌状態やムダ毛の状態が確認しにくくなります。確実に、かつ安全に効果を得るためにジェルを塗布しているのに、部位が見えていないと意味がありません。

硬さをチェックする

透明度と同様に硬さも商品によってそれぞれです。硬めのジェルは肌に密着してくれますが、拭き取りに時間がかかります。逆に水のようにさらっとしたジェルだと乾きやすいため、ジェルを塗布する意味が無いことも。

機器との相性の良さもあるため、実際の業務用脱毛機と組み合わせて比較できると安心です。通販で実物を確認しないまま購入するのではなく、塗布と拭き取りのしやすさや滑りやすさなどチェックしましょう。

自分のサロンに合う脱毛ジェルを選ぼう

脱毛ジェルの役割やデメリットと合わせて、ジェルが不要な脱毛機についても解説しました。

脱毛効果を上げるため、お客様に安全に施術を行うために脱毛ジェルは重要です。しっかりとお客様に満足して頂くことで、リピーターの獲得、良質な口コミが増加し、サロンの売上や集客に繋がっていきます

そのため、どんなジェルでも良いというわけではなく、肌に直接塗布するからこそ、こだわって選びましょう。

業務用脱毛機、美容機器の製造販売を行う、株式会社NBSでは拭き取り不要で美容成分を配合したオリジナルの脱毛ジェルをご用意しております。肌なじみがよくベタつかないジェルは、脱毛効果をさらに高めてくれるためCLEAR/SP-efと合わせて使うのがおすすめです。

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