ビジネス 2025年12月30日

バストアップサロン開業に必要なこととは?開業のメリットとポイント

「バストアップに関する技術や知識があり、開業を考えているけど経営の経験がない…」「過去にバストアップの施術を受けた経験を活かし、サロンを開業したいけど、売上があげられるか不安…」このようなお悩みの方はいらっしゃるのではないでしょうか。

バストは女性にとって大きな悩みの1つ。近年バストケア専門サロンも増加しており、幅広いニーズがある業種です。今回はバストアップサロンの開業を検討している方に向けて、開業のメリットや成功のポイントをお伝えします。

バストケアとは

女性特有の悩みであるバスト。その悩みはサイズ、形、色、触り心地など多岐にわたります。

バストケアとは、バストを大きくすることはもちろん、形をキレイに見せたり、ハリやつやを出すケアのこと。より女性らしいボディラインを目指したり、大きさに関わらず自分のバストに自信を持つことができたり、心身ともにメリットがあります。

バストは正しくケアをせずに放置していると、年齢や生活習慣が影響して、形崩れや下垂、ハリ・ツヤの減少に繋がります。

バストケアでは、老廃物の排出を促してバストにしっかりと栄養を届けることを目指します。

高まりつつあるバストケアの需要


バストケアは、幅広い年代の女性に高い需要があります。1453人の女性を対象に行ったアンケート調査では、79%の方がバストケアをしていないと答えた一方で、56%の方がエステサロンでのバストケアに興味があると回答しています。

参考:OZmall

また、20代〜60代の女性500人を対象に行った調査では、コロナ禍の影響でブラジャーの着用頻度が減り、形崩れなどといった悩みが増えていることが分かっています。

参考:株式会社Belletia

これらのことから、昨今のバストケアの需要は高まっているといえるでしょう。

バストアップサロンの魅力

バストアップサロンはバストケアサロンと同義で、バストケア全般を行うことに特化したエステサロンのこと。サロンでは1〜2週間ごとの定期的な施術でサイズアップなどのケアを行い、日々のお客様自身のメンテナンスによって効果を維持してゆくことで効果アップを目指します。バストアップサロンの開業には以下のような魅力があります。

  • 安定したお客様がつきやすい
  • 競合が少ない
  • ターゲット層が幅広い
  • 自身の経験を活かせる
  • 異業種からでも始めやすい

安定したお客様がつきやすい

バストケアは結果を出せればリピート率も高く、安定したお客様がつきやすいのが魅力です。セルフケアではサイズアップやハリを戻すことは難しいですが、ハンドマッサージで背中や脇、鎖骨から老廃物の流れを促進し、バストにしっかりと栄養が届くようにします。また、専用のマシンで特殊な光を当てることで、バストの細胞に働きかけ、弾力やハリUPを促す効果が期待できます。

競合が少ない

一般的なエステで最もメニュー展開が多いのが脱毛、痩身、フェイシャルといったもの。バストエステは需要が増えているにもかかわらず、バストケアに特化したサロンは少ないです。

今後も一定の需要が絶えないと考えられるバストケア。お客様のニーズを満たせるバストアップサロンは、レッドオーシャンである脱毛エステなどと比べて集客に困らない業種であるといえるでしょう。

ターゲット層が幅広い

バストアップサロンの顧客層は幅広く、20代〜70代まで需要があります。特にリピート率が高いのは30〜40代ですが、年代に合わせた悩みに応じて多様なメニューを展開し、売上を向上させられます。

自身の経験を活かせる

バストアップサロンの開業を目指す方は、自身も過去バストに関して悩みを抱いていたケースが多いです。デリケートな部位のためなかなか人に相談できない背景があるため、お客様の悩みに深く共感してサービスを提供できます。

自身で悩みを解決した方は、実際の経験に裏付けされた施術やアドバイスができるため、説得力の強いサロンを作れます。

異業種からでも始めやすい

バストアップサロンでの施術は、ハンドトリートメントやマシントリートメントによってバストケアを行います。

ハンドケアなど手技の習得は欠かせませんが、マシンを使用すれば未経験者であっても1週間ほど研修を受ければスキルを身につけられるため、異業種からの参入障壁が少ないです。

バストアップサロンのおすすめ収益モデルは?

バストアップサロンの収益モデルで近年注目されているのが、サブスクリプション型のビジネス。先述の通り、バストケアには1~2週間ごとの定期的なケアが欠かせず、継続して続けることで美しい状態を維持できます。そのため、月決まったお金を払うサブスクリプション型と相性が良いといえるでしょう。

サブスクリプション型のサービスでは、安定した収入が予測可能です。このことは財務管理を容易にするというメリットになります。また、お客様にとっても価格的な安定感があり、長く通っていただくことにも繋がります。

バストアップサロンの開業形態は?

バストアップサロンを開業する際にまず準備しなければいけないのが店舗です。店舗はサロンの開業形態によって事情が異なります。開業形態は以下のようなものがあります。

  • テナントを借りる
  • 自宅をサロンにする
  • レンタルサロンを利用する

なかでも、コストを抑え、リスクを最小限にすることができる自宅サロンが、初めてサロンをオープンさせる方には人気です。

バストアップサロンの開業資金は?

開業資金はどの開業形態を選択するかによって異なりますが、比較的手軽に始められる自宅サロンであれば、物件契約費が不要になります。物件契約費のほかには、

  • 内装費
  • マシンや備品の購入費
  • 広告費
  • 運転資金

などが必要です。

自宅を改装し、ハンドエステのみで施術する場合は70~100万円程度、テナントを借りてマシンを購入する場合は400~500万円ほどの資金が必要になる場合が多いです。

バストアップサロンの資格は?

バストケアに特化した専門的な資格は一般的には存在しません。しかしバストケアを含めボディケアに関する資格としては、以下のようなものがあります。

  • AJESTHE認定エステティシャン
  • JREC 日本リフレクソロジスト認定機構資格

これらの資格を取得しておくことで、バストケアに関連する一般的な知識や技術を学んでおくことができます。エステに関する知識や技術を学ぶ場合は、上記のような関連する資格やコースを探すことをおすすめします。

バストアップサロンの開業に必要な届け出は?

先述したように、バストアップサロンを開業するにあたって取得が必須な資格はありません。個人で開業する際に提出しなければならない書類は「開業届」のみとなります。

開業届は所得税の申告に関わり、確定申告の際に青色申告をする場合に必要になります。青色申告で確定申告をすると、特別税額控除が適用され、年間で65万円の税制優遇を受けられる税額控除の仕組みがあります。

開業届を提出しないことによる罰則はありませんが、税制上の優遇措置を受けるために必ず提出しましょう。

開業届に関してはこちらのコラムで詳しく解説しています。よろしければ併せてご覧ください。

バストアップサロン開業の5つのステップ

バストアップサロンを成功させるためには、事前の準備が重要です。ここでは、未経験からでもスムーズにオープンまで進めるための5つのステップを解説します。

ステップ1:コンセプトの決定(ターゲット層の明確化)

まずは「どのような悩みを抱える方のためのサロンか」を明確にします。「産後のバストの下垂に悩むママ世代」なのか、「自分に自信を持ちたい20代のボディメイク」なのかによって、選ぶべき立地、内装、価格設定が大きく変わります。

ターゲットを絞り込むことで、大手サロンとの差別化ができ、集客がスムーズになります。

ステップ2:開業形態の選択と資金計画

自宅の一部をサロンにするのか、マンションの一室を借りるのか、あるいはテナントを契約するのかを決めます。自宅サロンは家賃を抑えられるため、低リスクで始めたい方に最適です。

開業形態に合わせて、マシン代、家具代、広告費などの初期費用を算出し、自己資金と融資のバランスを考えた資金計画を立てましょう。

ステップ3:メニュー・マシンの選定と技術習得

バストケアは「結果」がすべてです。オールハンドの手技を極めるのも一つですが、未経験から安定した効果を出すには、最新のマシンの導入が近道です。

例えば、光バストケアなどの専用マシンは、施術者のスキルに関わらず高い効果を期待でき、スタッフ教育の時間も短縮できます。マシンを選ぶ際は、導入後の技術講習や経営サポートがあるメーカーを選ぶと安心です。

ステップ4:店舗環境の整備と各種届け出

ターゲットに合わせた癒やしの空間を演出するインテリアを整え、消耗品(タオルやクリームなど)を準備します。また、税務署へ「開業届」を提出しましょう。

バストアップサロンの場合、医療行為ではないため特別な資格は必須ではありませんが、保健所への確認が必要なケース(美容所登録の有無など)もあるため、自治体のルールを事前に確認しておくと確実です。

ステップ5:集客準備と予約システムの導入

オープン直後からお客様に来ていただくために、開業の1〜2ヶ月前からSNS(Instagramなど)やホームページ、Googleビジネスプロフィールでの発信を始めます。特にバストケアは「ビフォーアフター」の視覚的な情報が強力なフックになります。

あわせて、お客様が24時間いつでも予約できるオンライン予約システムを導入し、機会損失を防ぎましょう。

バストアップサロン成功のポイント4選

バストアップサロンを開業し、経営を成功させるために次の4つのポイントを意識してみると良いでしょう。

  • コンセプトを明確にする
  • 複合メニューの導入
  • ホームケア商材の充実
  • プロからのサポートを受ける

コンセプトを明確にする

サロンのコンセプトを明確に設定しておくことは、他店との差別化にとって不可欠です。お客様にサロン独自のイメージを印象づけることは既存顧客の維持、新規顧客の獲得に役立つほか、今後のマーケティングを考える道しるべにもなります。

複合メニューの導入

複合メニューを導入することは、サロンとお客様どちらにも利点があります。様々なメニューを用意することは競合との差別化やお客様満足度の向上に繋がり、売上の向上に貢献します。

例えば、バストアップにフェイシャルエステをプラスすることで、リラクゼーション効果はもちろん、顔のむくみ解消や肌質改善など、美容効果も高めることができます。

他にも、バストアップマッサージに加えて、全身または特定部位のリンパマッサージを組み合わせることで、体全体のむくみ解消やデトックス効果が期待できます。

ホームケア商材の充実

バストケアは日々のケアが大切です。ケアせずに過ごしていると、重力の影響で下垂したり、つやがなくなったりしていきます。

より効果を実感し、継続してもらうために質の良いホームケア商品を充実させ、提案するのも成功の秘訣です。ナイトブラやマッサージクリーム、サプリなどを商材としてそろえておけば、売上アップにも繋がります。

プロからのサポートを受ける

バストアップサロンを開業する方の多くは、経営の経験がなく不安なことも多いでしょう。

サロン経営のノウハウを持っているプロからのビジネスサポートを受けることで、専門知識を活かし低リスクで効率的な運営ができます。マーケティング戦略の策定や、新規顧客獲得のためのアドバイスなど、様々なビジネス成長に繋がるチャンスを得られる選択肢です。

株式会社NBSでは、顧客様限定で無料のビジネスサポートを行っており、バストケアサロン開業に使えるセミナーの開催も行っております。よろしければご確認ください。

バストアップサロンの開業に関するよくある質問

最後に、バストアップサロンを開業するにあたってよくある質問とその答えを以下にまとめます。

エステ未経験ですが、技術を習得するのにどれくらいの期間が必要ですか?

手技のみなら数ヶ月、マシン導入なら最短1週間程度で習得可能です。 オールハンドの施術は熟練した技術が必要で、習得に時間がかかる傾向があります。

一方で、バストケア専用の美容機器を導入する場合、基本的な操作と理論を学べば、未経験者でも1週間程度の研修で安定した結果を出せるようになります。技術の均一化を図り、早期に収益化を目指すなら、マシンの活用がおすすめです。

「医療行為」との境界線が不安です。注意点はありますか?

景品表示法や薬機法に配慮した表現選びが重要です。 「バストが○カップ大きくなる」「脂肪が増える」といった断定的な表現は、医療行為と誤認されたり、過大広告とみなされたりするリスクがあります。

あくまで「美容と健康の維持」「理想の形に整える」「ハリを与える」といった美容目的のケアであることを明記しましょう。広告表現に迷う場合は、美容機器メーカーなどの専門家によるサポートを受けるのが安心です。

開業後のトラブル(赤みや痛み)への備えはどうすればいいですか?

事前のカウンセリングの徹底と、エステ保険への加入が必須です。 肌質や体調によっては、まれに赤みや違和感が出る場合があります。施術前のカウンセリングでリスクを丁寧に説明し、同意書をいただくことがトラブル防止の第一歩です。

万が一に備え、サロン専用の「施術賠償保険」への加入は欠かせません。機器を導入する際は、メーカーが保険制度を提供しているかどうかも確認しましょう。

戦略的な開業で成功するバストアップサロンへ

いかがでしたでしょうか。今回のコラムでは、需要が拡大するバストアップサロンについて、開業のメリットやビジネス成功のポイントなどを解説しました。

株式会社NBSでは、豊富なサロン運営のノウハウを活かしたプロフェッショナルによるサロン開業・運営支援を行っています。

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この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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