ビジネス 2023年08月25日

美容系で起業を目指す方必見!おすすめの職種や必要な資金を解説!

美容業界における働き方は、年々多様化してきています。サロンに雇用されるだけでなく、フリーランスとしてサロンと対等な立場で契約を結んだり、業務委託や副業としてエステティシャンの仕事をしたりと様々な働き方が可能です。

近年では、新たに起業することを検討している方も増えています。美容系のサービスはヘアメイクやエステ、リラクゼーションなど幅広く、どの業種でビジネスを始めようか迷っている方も多いのではないでしょうか。

実際、美容系での起業を検討されている方の多くが「どのくらい費用がかかるの?」「成功率はどれくらい?」という疑問を抱えています。美容業界は参入しやすい一方で、実は10年後も経営を続けているサロンはわずか5%という厳しい現実があります。

そこで今回のコラムでは、美容系サービスでの起業を検討している方におすすめしたい職種や、美容系起業の現実的な費用感から成功のポイントまで、業界のリアルな情報をお伝えします。20代で起業される方から40代でのキャリアチェンジまで、年代別の注意点も含めて詳しく解説いたします。

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美容系起業の現実と成功率

美容業界の起業は魅力的である一方、現実は非常に厳しいものです。日本政策金融公庫のデータによると、美容室の場合、10年後の生存率はわずか5%程度。エステサロンなども含めた美容系全体でも、3年以内の廃業率は90%を超えるという統計があります。

主な失敗要因としては、下記が挙げられます。

  • 資金不足(開業後の運転資金確保不足)
  • 経営知識の不足(技術はあるが経営スキルがない)
  • 集客の難しさ(競合過多とSNS時代への対応不足)
  • 立地選択の失敗

しかし、適切な準備と戦略があれば成功は十分可能です。成功している美容系起業家の共通点もしっかり把握しておきましょう。

美容系で起業したい方におすすめの職種

美容系サービスでの起業を検討している方におすすめしたい職種として、以下の7つが挙げられます。

  • 美容師・ヘアメイクアーティスト
  • アイリスト
  • ネイリスト
  • エステティシャン
  • セラピスト
  • ビューティーアドバイザー
  • アロマセラピスト

美容師・ヘアメイクアーティスト

美容師やヘアメイクアーティストは、お客様のヘアスタイルを美しく仕上げる職業です。ヘアアレンジやメイクを担当する点は共通していますが、メインで担う施術内容はそれぞれ異なります。

美容師はカットやカラー、パーマといった技術的な施術を中心に行うのに対し、ヘアメイクアーティストは、主に全身のコーディネートを意識した以下のようなサービスを担います。

  • ヘアセット
  • ヘアアレンジ
  • メイクアップ
  • 着付け

特化している分野は異なりますが、美容師とヘアメイクアーティストは、共に国家資格である美容師免許を取得することが必須とされています。美容師免許なしでヘアメイクを行っている方もいますが、免許なしで担当できるのはアシスタント業務に限定されます。

美容師免許を取得したからといって、すぐに起業できるというわけではありません。

  • 結婚式場
  • ヘアメイクプロダクション
  • 化粧品メーカー
  • 写真スタジオ
  • ホテル
  • テレビ局

美容師は美容院で、ヘアメイクアーティストは上記のような場所で経験を積み、腕を磨いたり指名客を集めたりした上で起業するのがベターです。実力や信頼を獲得した状態で起業すれば、知名度が不足しがちな開業直後から安定した売上を得られる可能性が高まります。

一般的には10年程度の実務経験が推奨されます。アシスタント3年、スタイリスト5年、店長経験2年程度を経た30代前後が理想的なタイミングです。

アイリスト

アイデザイナーやアイスタイリストとも呼ばれるアイリストは、まつ毛のパーマやエクステンションといった目元の施術を行うスペシャリストを指します。お客様の目元に触れる細かい作業を長時間継続しなければならず、高い技術力と集中力が求められるのが特徴です。

まつ毛のエクステンションは美容行為に分類されることから、美容師と同様に美容師免許を取得する必要があります。美容師免許のための勉強で学べる美容の総合的な知識の他に、まつ毛ケアに関する専門的なスキルも習得しなければなりません。

  • アイデザイナー技能検定試験(JECA)
  • アイリスト技能検定試験(JEA)
  • プロアイリスト検定
  • まつ毛エクステンション技能検定試験

上記のような資格を取得したり、下積み期間を経てスキルやキャリアを身に付けてから起業することをおすすめします。

ネイリスト

爪を手入れするネイルケアや、爪を美しく魅せるネイルアートを担うのがネイリストです。主な活躍の場であるネイルサロンは、大きな機器の導入や広い施術スペースの確保が不要であり、自宅やマンションの一室でも気軽に起業しやすいことが大きな特徴だと言えます。

おしゃれや最新のトレンドに敏感な若い客層をターゲットとすることが多いため、スピーディーに移り変わるデザインの流行や最新の美容情報を追い続けなければなりません。流行を取り入れた新しい施術を随時提供できるよう、スキルを磨き続けることも求められます。

ネイリストとして活躍する上で、必須となる資格は特にありません。しかし、一定のスキルを有していることを証明してお客様の信頼を獲得するためにも、以下のような資格を取得しておくことをおすすめします。

  • ネイリスト技能検定
  • ジェルネイル技能検定
  • ネイルスペシャリスト技能検定
  • ネイルサロン衛生管理士

エステティシャン

お客様の顔や身体に関する悩みを解決するエステティシャン。最大の特徴は、以下のように施術の種類が多岐に渡る点にあります。

  • 脱毛
  • 痩身
  • フェイシャル
  • リフレクソロジー

必須の資格がなく気軽に開業できる一方で、数多くの競合の中からお客様に選ばれ続けるための工夫が求められます。ターゲットのニーズを分析した上で、メニュー展開や集客の方針を検討することが大切です。

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セラピスト

セラピストは、お客様の身体や心の調子を整える役割を担います。医療やリハビリといった業界では、あん摩マッサージ師やはり師といったジャンルに応じた国家資格が必要になります。

一方、美容業界におけるセラピストの主な役割は、リラクゼーションのようにお客様に癒しを提供することです。特に必須の資格はなく、起業するハードルが比較的低い職種だと言えます。

ビューティーアドバイザー

ビューティーアドバイザーは、美のプロフェッショナルとして、お客様の悩みを解決するために適切な化粧品やメイク術を提案する仕事を指します。主に百貨店や化粧品専門店、ドラッグストアなどで活躍する方が多い職種です。

インターネットやSNSで簡単に情報を発信できる近年、ビューティーアドバイザーはWeb上でお客様の相談に乗ったり、ブランドを立ち上げたりと様々な形で独立を目指せます

必須となる資格はありませんが、以下のような資格を取得しておくと強みとしてアピールできるでしょう。

  • JMAメイクアップ技術検定
  • 認定フェイシャルエステティシャン
  • スキンケアアドバイザー
  • 日本化粧品検定
  • 美容薬学検定

アロマセラピスト

アロマセラピストは、精油に関する正しい知識についてお客様にアドバイスしたり、複数の種類の精油をブレンドしたアロマオイルでトリートメントを実施する職種を指します。

  • リゾート施設
  • 美容サロン
  • スパ
  • スポーツジム
  • 介護施設

昨今では、アロマサロンだけでなく上記のような施設にもアロマトリートメントが導入されています。活躍の場が豊富であることが、アロマセラピストの大きな特徴だと言えるでしょう。

資格を持っていなくても、アロマセラピストとして起業することはできます。しかし、アロマトリートメントを行うにはオイルの特徴や最適な組み合わせ方といった豊富な知識が求められるため、資格の取得が前提とされることがほとんどです。

アロマセラピストにおすすめな資格は多岐に渡りますが、代表的なものとして以下の3つが挙げられます。

  • アロマテラピー検定
  • アロマテラピーアドバイザー
  • アロマテラピーインストラクター

美容系で起業する際にすべきこと

美容系のサービスで起業する際は、事前に以下の3つを実施しておくとビジネスをスムーズに始めることができます。

  • ビジネスの方針を決める
  • 経営の知識を身に付ける
  • 起業資金を確保する

ビジネスの方針を決める

自分のスキルや経験を考慮し、自分ならではの強みを打ち出せるかを吟味した上で、どの分野で起業するかを決定しましょう。

事前に集客したいターゲット層を決めておくと、「ターゲットにとって魅力的であるかどうか」という観点に従って以下のような要素をスムーズに決定することができます。

  • 事業のコンセプト
  • 立地
  • 内装・外装
  • 施術メニュー
  • 料金
  • 集客に用いる媒体

経営の知識を身に付ける

どれだけ施術スキルが高くても、集客やスタッフの育成、売上管理などを正しく行えなければ安定した経営を維持することはできません。以下のような方法で、経営の知識を事前に身に付けておくことをおすすめします。

  • 独立支援を実施しているサロンに勤務する
  • 経営コンサルタントを頼る
  • 美容機器メーカーの経営サポートを利用する

株式会社NBSは、業務用脱毛機や業務用痩身機器を購入してくれたお客様に経営サポートや機器の操作方法、販促資料の提供といった様々な支援を実施しています。詳しく知りたい方は、ぜひ下記のサイトをチェックしてみてください。

起業資金を確保する

  • テナント費用
  • 美容機器の購入代
  • 備品代
  • 内装・外装工事費
  • 広告宣伝費
  • スタッフ教育費

美容系のサービスで起業する際には、上記のような費用を確保するために膨大な資金が必要になります。始めるビジネスの内容や規模によって異なりますが、事前に100万円以上の資金を集めておかなければならないことがほとんどです。

起業した直後は知名度に乏しく安定した利益を得られない可能性が高いため、十分に余裕を持って資金繰りをすることが大切です。融資や補助金に頼ることも想定し、前もって資金の目処をつけておくことをおすすめします。

株式会社NBSでは、美容サロンを経営する際に受けられる補助金について詳しくご紹介しています。興味のある方は、ぜひ下記のバナーから問い合わせてみてください。

美容系サロンの開業を成功させるための集客方法

美容系サロンは技術力やサービスの質だけでなく、いかに新規顧客を集め、リピーターへとつなげるかが大切です。大手サロンのように大規模な広告費を投じにくい個人経営のサロンにとっては、工夫が欠かせません。ここでは、効果的な集客方法を3つご紹介します。

SNSを活用した集客

InstagramやTikTokなどのSNSは、美容系サービスとの相性が抜群です。施術のビフォーアフター写真やショート動画を投稿すれば、技術力やサロンの雰囲気を直感的に伝えられます。特にInstagramでは「#地域名+エステ」「#まつエクサロン」といったハッシュタグを活用することで、近隣の潜在顧客にアプローチすることが可能です。

また、ストーリーズやリールを活用して「今日の空き状況」や「キャンペーン情報」を発信すれば、リアルタイムでの集客にもつながります。無料で始められるSNSは、コストを抑えながら集客効果を期待できる強力なツールです。

口コミや紹介で顧客を広げる

美容系サロンにおいて口コミは重要です。特に「実際に通っている人からの紹介」は新規顧客の安心感を高め、来店のハードルを下げてくれます。

紹介を促す仕組みとして「紹介した方と紹介された方の両方に特典を用意する」キャンペーンを行うと効果的です。また、施術後に「もしよろしければ口コミを書いてください」とお願いするだけでも、Googleマップやホットペッパービューティーに自然なレビューが蓄積され、検索からの集客力が高まります。

予約サイトやホームページを整備する

最近では、容系サロンを探す際に「ネット予約ができるかどうか」を重視する人が増えています。ホットペッパービューティーや楽天ビューティーなどの予約サイトに掲載すれば、検索からの流入や比較検討の中で見つけてもらいやすくなります。

さらに、自分のサロンの公式ホームページを持つことで、独自のブランディングが可能です。内装写真や施術メニュー、料金表、スタッフ紹介を掲載することで「信頼感」を伝えられるだけでなく、SEO対策によって地域名での検索にも強くなります。ブログ記事で美容に関する情報を発信すれば、専門性をアピールできる点もメリットです。

予約導線をオンライン上で整備しておくと、24時間いつでも予約が可能になり、機会損失を防ぐことにもつながります。

美容系の開業時に活用できる資金調達方法

美容系サロンを開業する際には、テナント費用や内装工事、設備購入、広告宣伝などで多額の資金が必要になります。自己資金だけでは不足するケースも多いため、資金調達の方法を知っておくことが大切です。ここでは、美容系の開業でよく利用される3つの資金調達方法を紹介します。

日本政策金融公庫や銀行融資を利用する

日本政策金融公庫は、創業間もない事業者やこれから開業する人に向けた融資制度が充実しています。無担保・無保証で借りられる「新創業融資制度」や、女性・若者・シニアを対象にした特別な融資枠も用意されており、美容業界の起業家にも活用しやすい仕組みです。

また、地域の銀行や信用金庫からの融資もおすすめです。金融機関との取引履歴を積み重ねておくと、将来的に追加資金が必要になった際にも有利に働きます。事業計画書をしっかり準備し、見込み客数や収支計画を具体的に示すことが融資審査のポイントとなります。

補助金・助成金を活用する

国や自治体では、美容業界を含む中小企業向けの補助金や助成金制度が多数用意されています。代表的なものには、設備投資に活用できる「小規模事業者持続化補助金」や、革新的なサービスを導入する際に利用できる「ものづくり補助金」などがあります。

補助金や助成金は返済の必要がない点が大きなメリットです。しかし、申請のための書類作成や審査が必要であり、採択率が100%ではないため、複数の制度を調べて準備しておくことが重要です。美容機器メーカーやコンサルタント会社が申請サポートを行っているケースもあるため、専門家を頼るの検討しましょう。

自己資金を増やしておく

融資や補助金だけに頼るのではなく、自己資金をできる限り増やしておくことも大切です。自己資金が多ければ融資の審査が有利になるだけでなく、開業後の資金繰りにも余裕を持てます。

具体的には、開業前に現在の職場で副業をして貯金を増やしたり、不要な固定費を見直して貯蓄を積み立てるといった方法がおすすめです。また、クラウドファンディングを活用して開業資金の一部を調達する方法も注目されています。

特に「地域密着型のサロンを開業したい」「オリジナルメニューを提供したい」といった独自性のあるコンセプトは、多くの支援を集めやすい傾向にあります。

美容系の起業に関するよくある質問

美容系の起業に関するよくある質問に回答します。美容系で起業を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q:美容業界で起業する最適な年齢はいつですか?

A:統計上は30代~40代が最も多いですが、20代での起業も珍しくありません。重要なのは年齢より経験とスキル、そして十分な資金準備です。

Q:自宅サロンと店舗型サロンはどちらがおすすめですか?

A:初期投資を抑えたい場合は自宅サロンから始めることをおすすめします。ただし、集客面では店舗型の方が有利です。

Q:美容業界の起業で最も重要な成功要因は何ですか?

A:差別化された専門性とリピート顧客の確保です。「誰に向けた、どんな価値を提供するサロンなのか」を明確にすることが最重要です。

Q:フランチャイズと独立開業はどちらが良いですか?

A:未経験者はフランチャイズ、経験者は独立開業がおすすめです。フランチャイズは初期サポートが充実している分、ロイヤリティがかかります。

Q:美容系起業の廃業率が高い理由は何ですか?

A:主な理由は資金不足、差別化不足、立地選定ミス、集客戦略の不備です。これらを事前に対策することで成功確率を大幅に向上させることができます。

自分に合った美容系の職種で起業を成功させよう

ご紹介したように、起業を目指せる美容系の職種は多岐に渡ります。必須となる資格の有無に関わらず、どの職種で起業するにしてもスキルや経験を身に付けたり、資金を確保したりと念入りな準備が欠かせません。

自分に合っているか、競合との差別化を図れるかといった視点で事業の方針をしっかりと吟味し、ビジネスを成功させるイメージを固めた上で起業することが成功への近道だと言えるでしょう。

また、業務用脱毛機の導入もぜひ検討してみてください

美容機器メーカー株式会社NBSは、20年で160,000台以上の美容機器導入実績!全国のサロンに自社開発の脱毛器などを導入しているので、高いお客様満足度と収益性を実現している業務用脱毛機のノウハウがあります。業務用脱毛機のことはお気軽にご相談ください。

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この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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