ビジネス 2023年11月30日

【オーナー向け】脱毛サロンはコース制と都度払い制どっちがいい?

全国に何店舗も展開する大手チェーンから、たった1人のスタッフが運営する個人サロンまで、脱毛サロンの運営形態も徐々に幅広くなってきています。

料金に関しても同じことがいえるでしょう。中には独自のプランを用意している脱毛サロンも少なくありませんが、依然として、脱毛サロンの料金プランはコース制か都度払い制のどちらかであることがほとんどです。

お客様にとってはどちらもメリットとデメリットがありますが、実は脱毛サロンにとっても同様です。コース制か都度払い制、どちらをメインのプランに採用するかで売上が大きく変わる可能性があるので、今回のコラムでそれぞれの特徴をよく理解しておきましょう。

脱毛サロンは料金形態が重要

冒頭でもお伝えした通り、脱毛サロンにとってどのような料金形態を採用するかはとても重要です。価格を含め、料金形態はお客様が来店するかどうかを決める最重要項目の1つであり、集客や売上にも直結します。

一般的に脱毛サロンの料金プランは、

  • 最初にまとまった料金を支払い、決められた回数や期間を利用するコース制
  • 毎回利用する度に1回分の料金を支払う都度払い制

上記のいずれかに該当します。

コースの契約に不安を覚えるお客様が増加

現在の脱毛業界では、どちらかというとコース制を採用している脱毛サロンの方が多いです。とはいえ、実際のコース内容は脱毛サロンによって異なり、中には回数や期間が無制限のプランを用意しているケースも見受けられます。

しかし、ここ数年の間に、大手脱毛サロンが経営不振によって倒産してしまったということが立て続けに発生しています。多額の料金を支払ってコースを契約したにも関わらず、脱毛ができなくなってしまったどころか、返金すらされない状況に陥ってしまった利用者も少なくありません。

ニュースでも大々的に放送されたため、長期コースの契約に不安を覚えるお客様が増加しています。これから脱毛サロンを開業する場合、そのような事情も踏まえて料金形態を考案する必要があるでしょう。

コース制と都度払い制のメリット

コース制のメリット

コース制と都度払い制のどちらをメインとして採用するか決めるにあたり、それぞれの特徴を理解しておきましょう。まずコース制のメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

  • 競合店に移られにくい
  • 途中で挫折されにくい

競合店に移られにくい

基本的に何度も通わないと脱毛は完了しません。理想的な状態になるには、10回以上通う必要があるという場合も多いでしょう。

つまり、そもそも脱毛サロンはリピーターありきのビジネスといえます。

同じお客様に何度も通ってもらうことで大きな利益を生むことができますが、そのようなビジネスで避けたい事態の1つが競合店にお客様を取られてしまうということです。

サービスが良くなかったのか、金額が高かったのか、理由は様々ですが、コースを契約してもらえば、例外的な事情がない限りリピートが確定します。お客様を囲い込む上では非常に有効な手法だといえるでしょう。

途中で挫折されにくい

競合は関係なく、何らかの理由でお客様が脱毛を途中で断念してしまうというのもよくある例です。

  • 痛みに耐えられない
  • お金がない
  • 効果を感じられない

例えば上記のような理由が挙げられますが、先ほどと同様、コース契約はお客様のリピートが確定するので、途中で挫折して通ってもらえなくなることがありません。

もちろん質の高いサービスを提供し、契約に関係なくリピートしてもらうのが理想的ではありますが、お客様のモチベーションを落とさないという点においてもコース制は有効だといえるでしょう。

都度払い制のメリット

次に都度払い制のメリットを解説していきます。具体的には以下のような項目が挙げられます。

  • 1回あたりの売上が高い
  • 新規来店のハードルが低い
  • 顧客トラブルが起こりにくい

1回あたりの売上が高い

コース制のメリットの1つは1回あたりの売上が高いということです。

前述したように、リピートが確定することがコース制の魅力ですが、その分1回あたりの売上は安く抑えられてしまいます。対して都度払い制であれば、同じ施術回数でも高い売上を確保することができます。

新規来店のハードルが低い

都度払い制を採用していると、お試しとして利用してもらいやすくなります

お客様の中には一度利用してみてから通い続けるかどうかを決めたいという方も少なくありません。例え1回あたりの料金は割高になっても、都度払い制だと来店のハードルが下がり、新規顧客を獲得しやすいというメリットがあります。

顧客トラブルが起こりにくい

近年問題視されている大手脱毛サロンの倒産ですが、個人事業規模の脱毛サロンでも契約の打ち切りや内容の変更は度々問題になっています。

契約期間が長くなったり、回数が多くなるほどトラブルが発生するリスクは高くなりますが、都度払い制ではそのようなトラブルが起こりにくいです。脱毛サロンにとっても、お客様にとっても、自分たちを守りやすい形態だといえるでしょう。

コース制と都度払い制の注意点

解説したように、コース制と都度払い制にはそれぞれメリットがありますが、反対に注意点もあります。それらもきちんと押さえた上で検討してみてください。

コース制の注意点

コース制の注意点として挙げられるのは、やはりトラブルが発生するリスクです。契約内容を精査することはもちろんですが、あとあとクレームが入らないように、丁寧なサービスの徹底も欠かさないようにしましょう。

また、コース制はまとまって入ってくる金額が大きいですが、契約後はどれだけ施術をしても新しく売上が増えるわけではありません。意外に売上管理が難しく、倒産の原因となり得ることを理解しておきましょう。

都度払い制の注意点

都度払い制を採用した際、多くの脱毛サロンはリピート率に悩まされることになります。

コース制とは異なり、新規で来店されたお客様がまた利用してくれるかは満足度次第。料金に見合うサービスを提供できないと、リピートしてもらえる可能性は極めて低く、集客に大量のリソースを割き続ける必要があります。

つまり、都度払い制で成功するためには高品質なサービスや接客が求められるということになります。

コース制と都度払い制の併用も可能

コース制と都度払い制、どちらも良い点もあれば悪い点もあり、一概にどちらが優れているか決めることは難しいです。市場全体でいえばコース制を採っている脱毛サロンの割合が大きいですが、地域やターゲット層によって最適な料金形態は変動します。

ただ、コース制と都度払い制はどちらか1つに絞る必要はありません。両方のメニューを用意し、あくまでお客様に選択してもらうということも可能です。

しかし、その際の注意点は脱毛サロンとしてのブランディングや競合との差別化です。自身のサロンの強みがしっかりお客様に伝わらないと選んでもらいにくいため、オリジナリティを持つことを忘れないようにしましょう。

脱毛サロンの料金形態は慎重に

脱毛サロンの料金形態を検討する際は、コース制と都度払い制の特徴を理解するだけでなく、念入りに周辺の競合をリサーチすることが大切です。繰り返しになりますが、お客様に選んでもらうためには競合と差別化し、自身のサロンの強みを押し出していく必要があります。

そのため、一般的な情報だけで料金形態を決めるのではなく、そのエリアならではの戦略を取るようにしましょう。ターゲットが魅力的だと感じる料金形態とサービスが揃えば、必然的に新規顧客もリピーターも獲得しやすくなります。

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