ビジネス 2025年05月28日

エステの回数券にカード決済は使えない?導入する方法とは?

エステサロンを経営していて良くあるシチュエーションに「お客様からカード決済について相談される」というものがあります。カード決済を導入していないエステサロンは、このようなお客様からの申し出を断らなくてはいけません。

特にエステの回数券の決済については、カード決済が認められないケースが多いです。本記事では、エステの回数券にカード決済が使えない理由について解説します。カード決済を導入する方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

エステの回数券にカード決済は使えないケースが多い

エステの回数券の決済方法にカード決済を利用できないエステサロンは多いです。一般的にエステの回数券は高額であるため、カード決済ができないのが理由で、顧客離れに繋がるケースもあります。

そのため、エステサロンの経営者としては「なぜエステの回数券にカード決済が使えないのか」「どうすればエステサロンにカード決済を導入できるのか」などを知っておくことが大切です。

特に現代社会では、現金離れが加速しています。クレジットカードやQRなどで決済するのが一般的になりつつあるため、カード決済の導入はエステサロンにおいて欠かせないといえるでしょう。

エステの回数券にカード決済が使えない理由

エステの回数券にカード決済が使えない理由は、主に3つあります。

それぞれ詳しく解説します。

クーリングオフや返金トラブルが発生しやすいから

エステの回数券は一般的に、クーリングオフや返金トラブルが発生しやすい商品です。なぜなら、エステの回数券は数万円〜十万円を超えるケースも多く、契約後に「思っていた効果が得られなかった」「通いづらくなった」などの理由で、返金やキャンセルを求める人が一定数いるからです。

特に、クーリングオフ制度が適用されてしまうと、エステサロン側にとっては大きなダメージとなります。その上でカード決済を利用していると、返金対応が複雑になりやすく、トラブルに繋がりかねません。

このような理由から回数券には、カード決済を利用しないエステサロンが多いのです。しかし、カード決済ができるなら回数券を購入するというユーザーも存在します。リスクを踏まえた上でも、カード決済を導入する価値はあるといえるでしょう。

カード会社側のルールで規制されているから

エステの回数券でクーリングオフが起きると、カード会社側も返金対応を行わなければいけません。そのため、手間を減らすために、エステの回数券の決済に利用するのは認めないという方針をとっているカード会社も存在します。

もし、カード決済を導入するのであれば、事前にどのクレジットカードであれば利用できるか周知しておくようにしましょう。使えないクレジットカードについても調べておくことが大切です。

特定継続的役務提供に該当する業種だから

エステは「特定継続的役務提供」が含まれる業種です。特定継続的役務提供に該当するサービスを提供する際は、クレジットカード決済の審査が難しくなる傾向にあります。具体的には、以下の条件を満たしていると、カード決済は非常に困難です。

  • 契約期間が1ヶ月以上
  • サービスの提供価格が5万円以上

エステの回数券は多くの場合、これらの条件を満たしています。そのため、カード決済は難しいケースが多いのです。

そもそもエステの回数券を販売するメリットとは?

「わざわざ回数券を販売する必要はないのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。実際にカード決済に規制がかかるのは回数券を販売する場合が多く、単発の施術であれば問題なくカードで支払いが可能です。

しかし、エステサロンが回数券を販売するのには、以下のようなメリットがあります。

それぞれ詳しく解説します。

安定した収益を確保できる

エステの回数券は、複数回分の料金を一括で支払ってもらえるため、エステサロンにとっては大きな収益となります。単発の施術と違い、事前に売上を確保できるのが大きなメリットです。

先にまとまった金額が手元に入るのは、経営の安定に大きく影響します。広告費や人件費といった固定費の調整もしやすくなるため、エステサロンは回数券を販売しているケースが多いです。

顧客のリピート率を高められる

回数券を購入してもらえれば、顧客は自然とエステサロンに足を運ぶ回数が増えます。リピーターが増えれば、自然とエステサロンの評判は良くなっていきます。新規顧客の獲得にも繋がるでしょう。

エステサロン経営において欠かせないリピーター獲得を、回数券を販売するだけで達成できるのは大きな魅力です。

施術の単価を高く設定しやすくなる

回数券を購入する理由の多くが「回数券の方がお得だから」です。逆にいえば、回数券を販売することで、通常の施術の価格を高めに設定しやすくなります。

そのため、回数券が売れなかったとしても、単発の施術で利益を得やすくなります。回数券を販売するのは、エステサロンが安定して経営を続ける上で欠かせない要素といえるでしょう。

エステの回数券でカード決済を利用する方法

エステの回数券は、エステサロンの経営を安定させる上で欠かせません。しかし、現金払いしか対応していないと、どうしても回数券の売れ行きは悪くなってしまいます。そのため、カード決済を導入して、お客様が購入しやすくすることが大切です。

エステの回数券でカード決済を利用する方法は、主に3つあります。

それぞれ詳しく解説します。

販売価格を5万円以下にする

販売価格が5万円以上だと、特定継続的役務提供の条件に該当するため、カード決済は難しくなります。そのため、エステの回数券を販売するのであれば、販売価格を5万円以下に設定するのがおすすめです。

そもそもですが、エステの回数券の条件は法律に抵触しない限り、販売価格や提供期間などを自由に決められます。カード会社の審査に通りやすくするためには、エステの回数券の販売価格を5万円以下にしておくのがおすすめです。

サービス提供期間を1ヶ月未満にする

回数券の有効期限を1ヶ月未満にするのもおすすめです。有効期限が1ヶ月未満であれば、特定継続的役務提供の条件からは外れるため、クレジットカードの審査に通りやすくなる可能性があります。

しかし、サービス提供期間が1ヶ月未満の回数券を繰り返し購入できる状態だと、実質的に特定継続的役務提供に該当すると判断される可能性もあります。そのため、年間を通して回数券の購入回数には制限を設けておくのがおすすめです。

サブスク形式でサービスを提供する

回数券ではなくサブスク形式でサービスを提供するのもおすすめです。一般的にはサブスク形式の方が、カードの審査が通りやすい傾向にあります。回数券と似た形でサービスを提供できるため、サブスクの導入を検討しても良いかもしれません。

しかし、サブスク形式のサービスはトラブルを生みやすいという側面もあります。そのため、契約時には解約に関するルールを明確に説明しておきましょう。また、サービスの提供回数・具体的な内容・有効期限なども説明しておくと、トラブルを防止しやすくなります。

エステの回数券のカード決済は経営の安定に大きく繋がる

エステサロンにとって回数券による収益は大きいです。単価も高いため、カード決済ができるかどうかは、経営の安定に大きく繋がるといえるでしょう。

エステサロンはカード決済の審査が通りづらい傾向にあります。しかし、販売価格や期間を工夫すれば、通りやすくすることが可能です。ぜひ、回数券の内容を工夫してみてください。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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