ビジネス 2025年05月28日

エステサロンの免責同意書とは?必要性や記載するべき事項を解説!


エステサロンを運営する上で欠かせないのが免責同意書です。どのような役割があり、なぜ必要なのかわからない方もいるでしょう。免責同意書がないと、大きなトラブルに発展しかねないので、正しいものを作成することが大切です。

本記事では、エステサロンの免責同意書について詳しく解説します。記載するべき事項についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

エステサロンの免責同意書とは?

エステサロンの免責同意書とは、施術を受ける前にお客様に提示する書類です。お客様が免責同意書の内容に同意すれば、万が一のトラブルが起きた際にサロン側の責任が一部免除されます。

例えば、施術によって肌トラブルや体調の変化が起きた際に、免責同意書があれば「リスクがあることを承知した上で施術を受けた」ことが証明されます。もちろん、免責同意書があっても、エステサロン側がすべての責任を免れるわけではありません。

大きな施術ミスや重大な加湿があった場合は、法的責任を問われます。しかし、エステの施術はその性質上、想定外の体調の変化が起こりやすいです。それらすべてに責任を取るのは難しいため、免責同意書が必要になります。

エステサロンの免責同意書が必要な理由

エステサロンを経営する上で、免責同意書は欠かせません。ここでは、その理由をエステサロン側とお客様側それぞれの立場から詳しく解説します。

エステサロンにとって必要な理由

免責同意書は、施術によって予期せぬ肌トラブルや体調の変化が起きた際に、サロン側の責任を少なくするための証拠として機能します。もちろん重大な過失があれば責任を問われますが、免責同意書があれば、不当なクレームや法的なトラブルを回避しやすくなります。

また、事前にお客様の体質や既往症を把握するきっかけにもなるため、安全な施術を行う上でも重要な書類です。

お客様にとって必要な理由

お客様にとっても、免責同意書は重要な役割があります。免責同意書には、施術の内容が起こる可能性のあるトラブルなどが記載されています。

それらを確認しておけば、施術に対する不安も少なくなるでしょう。また、免責同意書にサインをする中で、自分の体質や持病についても伝えなければいけません。より適切な施術を受ける上でも、免責同意書は欠かせない存在です。

エステサロンの免責同意書に記載するべき事項

エステサロンの免責同意書に記載するべき事項は、以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

施術内容の詳細と使用機器

どのような施術を行うのか、使用する機器や化粧品の種類については明確に記載しておきましょう。施術名だけではなく「光脱毛で使用する機器の種類」「ピーリングに使う薬剤」なども具体的に書いておくと、トラブルを避けやすくなります。

起こり得るリスクや副反応の説明

施術によって考えられるリスク(赤み、かゆみ、腫れ、内出血、肌荒れなど)を具体的に記載することも欠かせません。「個人差がある」「一時的な反応であることがある」などの注釈も加えることで、お客様に冷静に対応してもらいやすくなります。

既往症・体調に関する確認事項

持病、妊娠の有無、皮膚疾患の履歴などを事前に確認するための項目も必須です。体質によっては施術を避けるべきケースもあるため、事前に自己申告してもらうことで、トラブルを防止できます。

顧客の自己責任に関する同意文

「施術内容とリスクについて説明を受け、納得したうえで同意します」といった文言も必要です。施術後に「聞いていなかった」「知らなかった」といった主張をされづらくなります。しかし、法的な拘束力は限定的であるため、説明責任はしっかりと果たすようにしましょう。

クレーム・返金に関する取り決め

万が一施術後にトラブルが起きた場合のルールも記載しておくと安心です。「効果には個人差があり、返金には応じられない場合がある」といった内容を盛り込むことで、不当な返金要求を回避しやすくなります。トラブルが起きた際の相談窓口や連絡先も明記しておきましょう。

施術当日の体調に関する確認事項

施術当日の体調についても、免責同意書に記載しておくことが重要です。「体調がすぐれない場合は施術を中止する可能性がある」「飲酒後の施術はお断りしている」などのルールを書いておけば、大きなトラブルに発展しづらくなります。

お客様が体調不良を隠して施術を受けようとする可能性もあります。当日のコンディションについても同意書の中で確認を取るようにしましょう。

未成年者との契約に関する保護者の同意

未成年者がエステ施術を受ける場合、必ず保護者の同意が必要です。免責同意書には、「未成年の場合は保護者の署名が必要であること」「同意が得られない場合は施術を行わない」という内容を記載しておきましょう。また、保護者からの連絡先や緊急時の対応についても記載しておくことも大切です。

エステの免責同意書を作成する際の注意点

エステの免責同意書を作成する際の注意点は以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

一方的な免責内容にしない

「すべて自己責任」といった趣旨の表現は、万が一のトラブルが起きた際に法的効力を失う恐れがあります。大切なのは、お客様にとっても納得のいく内容になっているかどうかです。

施術内容やリスクをきちんと説明したうえで、お客様の同意が得られるような内容にしましょう。

誰にでもわかりやすい言葉で書く

難しい専門用語ばかりの同意書では、お客様が内容を正しく理解できません。例えば「紅斑」「掻痒感」ではなく、「赤み」や「かゆみ」といった一般的な表現を使うようにしましょう。誰が読んでも理解できる内容にしてください。

個人情報や保管期間についても明記する

同意書には氏名や連絡先などの個人情報が含まれるため、その取り扱いや保管期間についても明記しておくと安心です。「一定期間保管したのち、適切に処分します」などと記載しておくと、顧客からの信頼にも繋がります。

口頭での説明も忘れずに行う

免責同意書の内容は、書面だけで伝わるとは限りません。特に未成年者、高齢の方、また日本語に不慣れなお客様には、施術前に必ず口頭で丁寧に説明を行いましょう。一方的にサインをもらうのではなく、相手が正しく理解しているかを確認した上で、同意してもらうようにしてください。

エステサロンには免責同意書が欠かせない

エステサロンにとって免責同意書は、様々なトラブルから身を守るために欠かせない書類です。エステという施術の性質上、一時的なトラブルが起こることはあります。その際に免責同意書がないと、不当なクレームや要求を受け入れなければいけなくなるかもしれません。

本記事を参考にして、法的効力のある免責同意書を作成しましょう。また、免責同意書の内容は必ずお客様にも確認してもらい、同意を得るようにしてください。形式上のサインではなく、正しくお客様に理解してもらうことが、トラブルを避ける上では欠かせない重要なポイントです。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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