ビジネス 2025年05月28日

脱毛サロンが破産するのはなぜ?理由と対策について徹底解説!

脱毛サロンが破産したというニュースを目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。脱毛は急激に注目度が高まったビジネスモデルであり、脱毛サロン自体の数も大幅に増加しました。しかし、安定して経営を続けられている脱毛サロンはそれほど多くないのが現状です。

本記事では、脱毛サロンが破産する理由について詳しく解説します。対策についても紹介しているので、これから脱毛サロン開業を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

脱毛サロンの現状

脱毛サロンは全国的に急増し、美容関係の中でも注目度の高いビジネスとなりました。SNSでは脱毛サロンに関する広告が増加し、若年層を中心に多くの顧客の獲得に成功しました。

しかし、現時点では脱毛サロンの破産が相次いでいる状況にあります。大手脱毛サロンが破産し、契約者にお金が返金されないという事態は、全国的なニュースとして大々的に報道されました。

もちろん、脱毛という施術自体の需要が高まっているのは間違いありません。しかし、脱毛サロンに関しては、経営が難しくなりつつあるのが現状です。脱毛サロンを開業して生き残るためには、競合サロンとの明確な差別化と、顧客を獲得するための戦略を考えることが欠かせません。

脱毛サロンの破産が相次いだのはなぜ?

そもそもですが、脱毛サロンの破産はなぜ相次いで起こったのでしょうか。大きく分けて、脱毛サロンが破産した理由は3つあります。

それぞれ詳しく解説します。

価格競争が激化して利益率が低下したから

数多く存在する脱毛サロンの中で、競争に勝つためには施術価格を安くすることが重要です。施術価格が高いと、それだけで他の脱毛サロンに顧客が流れる要因となってしまいます。

しかし、あまりにも価格競争が激化すると、利益率も低くなります。実際に多くの脱毛サロンが、競合に勝つために施術価格を下げました。結果として、利益率が大幅に下がってしまい、破産に繋がったと考えられます。

競合と比べて魅力的な価格設定にすることは重要です。しかし、利益率をしっかりと考えた上で、経営が問題なくできるだけの価格帯にしましょう。

初期投資が高額だから

脱毛サロンに限らず、多くのビジネスは開業してからすぐに顧客が獲得できるわけではありません。銀行から融資してもらったお金を切り崩しながら、黒字化を目指すというのが一般的です。

しかし、脱毛サロンは施術を行うために業務用脱毛器を導入しなければいけません。業務用脱毛器は高額であるため、経営を始めた時点で手元にあるお金が少なくなってしまいます。結果として、顧客が獲得できない時期に耐えられず、破産してしまうケースがあります。

脱毛サロンを開業するのであれば、余裕を持って資金調達を行いましょう。銀行からの融資額もなるべく多めに設定するのがおすすめです。

経営に関するノウハウが不足していたから

脱毛サロン開業が人気を集めた理由の1つに「高度な施術スキルが必要ない」というものが挙げられます。業務用脱毛器の性能は高く、操作もそれほど難しくありません。そのため、脱毛に関する知見がない方でも、問題なく施術を行えます。

実際に施術スキルが足りなくても、繁盛する脱毛サロンを経営することはできます。しかし、経営スキルが不足していると、脱毛サロン経営において大きな問題が生じるのは間違いありません。

脱毛サロンが破産した理由の多くが「経営を甘くみていた」点にあります。しっかりとした事業計画書を作成し、万が一のトラブルが起こっても問題なく経営を続けられるような体制を整えることが大切です。

今から脱毛サロンを開業するのはおすすめ?

これから脱毛サロンを開業するべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。もちろん、準備が足りていない状態で開業するのはおすすめしません。しかし、しっかりとした準備を整えた上で開業すれば、十分に成功する可能性はあります。

今から脱毛サロンを開業するべきかどうかは、自身の準備次第といえるでしょう。施術自体の需要は高いので、成功するチャンスがあるのは間違いありません。

破産しない脱毛サロン経営を行うコツ

破産しない脱毛サロン経営を行うコツは、主に3つあります。

それぞれ詳しく解説します。

スモールスタートを心がける

開業時から広い店舗や高額機器を揃えるのではなく、必要最小限の設備と人員で脱毛サロンの経営を始めましょう。売上が安定してから設備を拡大する方が、リスクを最小限に抑えられます。また、家賃や広告費などのランニングコストを定期的に見直すことも重要です。

適正価格で施術を提供する

低価格での集客は一時的に効果があるものの、利益が残らなければ経営を続けるのは難しいです。他サロンと同じような料金設定で施術を提供するのではなく、自分の脱毛サロンの強みを活かし、適正価格でサービスを提供しましょう。

リピーター獲得に力を入れる

新規顧客の獲得ばかりに注力するのではなく、既存顧客の満足度を高めて定期的に通ってもらうことが、経営を安定させるポイントです。例えば、回数券やメンバーズ特典、誕生日キャンペーンなどを導入することで、リピート率を高めることが可能です。

脱毛サロンが破産しそうになった場合の対処法

経営が厳しくなって破産しそうになった場合の対処法は、以下の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

売上に直結する施策を実施する

まずはお金を発生させるための行動を行わなければいけません。SNSやLINE公式アカウントを使って既存客にキャンペーンを通知したり、来店頻度が下がった顧客にリマインド連絡を送ったりして、集客に繋げましょう。

支出の見直しを行う

売上を増やすだけでなく、出ていくお金を最小限に抑えることも重要です。不要な広告出稿の停止、高額機器のリース見直し、営業時間の短縮など、現時点で削れる支出をリストアップしましょう。

家賃交渉や融資の返済の延期などを申し出るのも効果的です。可能な限り支出を減らせるように取り組みましょう。

専門家に相談する

経営状態が深刻な場合、税理士や中小企業診断士、法的支援が可能な弁護士などの専門家に相談するのもおすすめです。資金繰り改善のアドバイスや、リスケジュール(返済計画の変更)、補助金・融資制度の活用など、具体的なアドバイスをしてもらえる可能性が高いです。

脱毛サロンは工夫次第で破産せずに安定した経営を行える

脱毛サロン業界は人気が高まる一方で、競争の激化やコストの増加により破産に追い込まれるケースも少なくありません。特に価格競争に巻き込まれたり、リピーターを確保できなかったりすると、経営を継続するのは困難になります。

しかし、経営の方法を見直せば、十分に脱毛サロンを成功させることは可能です。万が一、経営が厳しくなった場合でも、早い段階での行動と専門家へ相談を行えば、状況は改善するでしょう。

破産は決して避けられないものではありません。適切な対策を講じることで、脱毛サロン経営を立て直し、再び軌道に乗せることもできます。早めに経営の見直しを行い、脱毛サロンの経営改善を行いましょう。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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