ビジネス 2025年07月29日

脱毛サロンの事業計画書の書き方を徹底解説!成功するための6つのポイント

脱毛サロンを開業する上で、事業計画書の作成は避けて通れません。事業計画書は融資を受けるために必要な書類であるだけでなく、開業後の経営方針を明確にして、経営を安定させる上でも重要です。

近年の脱毛業界は、競争が激しくなっています。しかし、適切な事業計画に基づいた経営を行うことで、安定した収益を確保することも可能です。明確な事業計画書を作成してから開業した脱毛サロンは、開業後の経営が安定しやすいという傾向にもあります。

本記事では、脱毛サロンの事業計画書の書き方について、項目別に詳しく解説します。これから脱毛サロンの開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

脱毛サロンの事業計画書とは

脱毛サロンの事業計画書

脱毛サロンの事業計画書とは、サロンの事業内容や経営方針、収支計画などを記載した書類です。脱毛サロンは初期投資が高額になりやすく、業務用脱毛機の導入や店舗の内装工事などで数百万円の資金が必要になることが一般的です。

そのため、多くの開業者は金融機関からの融資を検討しますが、その際に提出する事業計画書の内容が融資の可否を大きく左右します。また、事業計画書を作成する過程で、ターゲット顧客の設定や競合分析、収支計画の策定など、経営に必要な要素を整理することも可能です。

開業後の経営をスムーズに進めるためにも、事業計画書は欠かせないといえるでしょう。

脱毛サロンの事業計画書に必要な8つの項目

脱毛サロンの事業計画書を作成する際は、以下の8つの項目を抑えておくことが大切です。各項目について詳しく解説します。

1. 創業の動機

創業の動機では、なぜ脱毛サロンを開業しようと思ったのかという理由や背景を明確に伝える必要があります。ただ単に「儲かりそうだから」といった曖昧な理由では、融資担当者の納得を得ることは難しいでしょう。

これまでの経験や取得した資格を活かしたいという思いや、地域の顧客にどのような価値を届けたいかといった考えを盛り込んで、説得力を持たせる必要があります。また、脱毛業界が抱える課題への問題意識や、自身が思い描くビジョン・理念を交えて伝えることで、事業に対する本気度や継続意欲をしっかりとアピールできます。

2. 経営者の略歴

経営者としての略歴では、これまでの職歴や取得資格、過去の事業経験などを詳しく記載する必要があります。特に美容業界での実務経験や関連資格がある場合は、脱毛サロンの運営に直結する強みとなるため、積極的にアピールしましょう。

3. 取扱商品・サービス

脱毛サロンで提供するサービスの具体的な内容や料金体系についても説明する必要があります。「脱毛サービス」と一言で済ませるのではなく、どのような脱毛方式を導入しているのか、どの部位に対応しているのかを詳しく記載することが重要です。

光脱毛やSHR、THRなどの脱毛方式を採用していることや、顔・VIO・全身など対応可能な部位を明記しましょう。料金体系についても、単発料金だけでなく、コース設定がある場合はその詳細についても記載してください。

4. 取引先・取引関係等

脱毛サロンの運営にはさまざまな取引先との関係構築が欠かせません。なかでも業務用脱毛機をどこから仕入れるかは、サロンの信頼性や施術のクオリティに直結するため、信頼のおけるメーカーを選んでいることをアピールする必要があります。

その他には、施術で使用する化粧品や備品の仕入れ先、店舗設備の調達先、広告や宣伝を依頼する業者、保険会社との契約など、具体的な取引関係についても記載しましょう。

5. 従業員

スタッフの採用計画についても、具体的に記載しておくことが望ましいです。脱毛サロンでは、施術を担当するスタッフの技術や接客が顧客満足度を大きく左右するため、人材の確保と育成は事業の成功に直結します。

どの程度の人数を雇用する予定か、必要な資格やスキルの条件、給与の設定、そして入社後の研修制度や勤務体制についても詳細に記載しましょう。

6. 借入の状況

現在抱えている借入の状況や、その返済計画について正確に記載します。既存の借入がある場合は、その残高や月々の返済額、返済スケジュールを明確に示し、新たに借入を行うことが既存の返済にどのような影響を及ぼすのかも説明しておきましょう。

7. 必要な資金と調達方法

開業にあたって必要となる資金の内訳と、どのように調達するかについても詳しく説明する必要があります。漏れがあると開業した後で資金難に陥る可能性があるので、念入りに確認するようにしましょう。

8. 事業の見通し

売上予測や収支計画について具体的な数字を挙げて記載する必要があります。例えば、月間の売上目標や、固定費・変動費の内訳、損益分岐点の算出結果、3年間の収支計画などを明確に記載すれば、実現可能な事業であることのアピールできるでしょう。

脱毛サロンの事業計画書作成で押さえるべき6つのポイント

脱毛サロンの事業計画書作成

事業計画書を作成する際は、以下の6つのポイントを押さえることが大切です。

  • 市場調査と競合分析を徹底する
  • 現実的な収支計画を立てる
  • 差別化ポイントを明確にする
  • リスク対策を検討する
  • 数字の根拠を明確にする
  • 継続的な見直しを前提とする

それぞれ詳しく解説します。

1. 市場調査と競合分析を徹底する

脱毛サロンの事業計画書では、地域の市場調査と競合分析が特に重要です。開業予定地域の脱毛サロンの数、価格帯、提供サービスの内容などを詳しく調査し、自分のサロンがどのような位置づけになるかを明確にしましょう。

また、ターゲット顧客の年齢層や所得水準、脱毛に関するニーズなども調査することで、より具体的な事業戦略を策定できます。

2. 現実的な収支計画を立てる

売上予測は楽観的になりやすいですが、現実的な数字を基に収支計画を立てることが重要です。業界平均の数字や類似サロンの実績を参考にしながら見積もりを行いましょう。脱毛サロンは季節による売上変動が大きいため、月別の売上予測を立てることも重要です。

3. 差別化ポイントを明確にする

競合が多い脱毛サロン業界では、他社との差別化ポイントを明確にすることが大切です。使用する脱毛機の特徴、施術時間、価格設定など、自分のサロンならではの強みを具体的に示しましょう。

4. リスク対策を検討する

事業運営には様々なリスクが伴います。機器の故障、スタッフの離職、競合の出店など、想定されるリスクとその対策を事前に検討しておくことが重要です。リスク対策を明記することで、融資担当者に対して経営者としての危機管理能力をアピールできます。

5. 数字の根拠を明確にする

収支計画で使用する数字は、すべて根拠を明確にしましょう。なんとなくの数字では説得力に欠けるため、業界データや競合調査結果、専門家の意見などを基に算出することが大切です。

6. 継続的な見直しを前提とする

事業計画書は一度作成したら終わりではありません。開業後の実績を踏まえて継続的に見直しを行い、計画の修正を行うことが重要です。そのため、事業計画書作成段階から、見直しのタイミングや基準を設定しておくことをおすすめします。

脱毛サロンの事業計画書に関するよくある質問

脱毛サロンの事業計画書FAQ

脱毛サロンの事業計画書に関するよくある質問について解説します。脱毛サロンの事業計画書作成で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q. 事業計画書の作成にはどのくらいの期間が必要ですか?

しっかりとした事業計画書を作成するには、市場調査や競合分析も含めて1~2ヶ月程度の期間が必要です。急いで作成すると内容が薄くなってしまうため、余裕を持ったスケジュールで取り組むことをおすすめします。

Q. 美容業界での経験がない場合、事業計画書でどのようにアピールすれば良いですか?

美容業界での経験がない場合は、他業界での営業経験、接客経験、マネジメント経験などを脱毛サロン経営にどのように活かせるかを具体的に説明しましょう。また、美容に関する資格取得の計画や研修受講の予定なども記載することで、学習意欲をアピールできます。

Q. 売上予測はどのように算出すれば良いですか?

売上予測は「客単価×客数×稼働日数」で算出します。業界平均の客単価や、競合サロンの価格設定を参考にしながら、現実的な数字を設定することが重要です。また、季節変動や口コミ効果による集客増加なども考慮しましょう。

Q. 事業計画書で最も重要視される項目は何ですか?

すべての項目が重要ですが、特に「事業の見通し」における収支計画は融資の審査において重視されます。現実的で根拠のある数字を示すことで、事業の実現可能性のアピールにつながります。

脱毛サロンの事業計画書は成功のために欠かせない

脱毛サロンの事業計画書は、単なる融資申請のための書類ではありません。事業の成功には欠かせない設計図であるため、継続的に見直しを行いながら活用することが重要です。

しっかりとした事業計画書を作成することで、開業後の経営において迷いが生じにくくなり、安定した運営を行うことができます。また、事業計画書の作成過程で、自分自身の事業への理解が深まり、経営者としての意識も高まります。

これから脱毛サロンの開業を検討している方は、時間をかけて丁寧に事業計画書を作成するようにしましょう。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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