ビジネス 2025年12月26日

エステサロンにおける来店動機とは?種類や確認する方法を紹介!

エステサロンの集客や売上を安定させるためには、「なぜお客様が来店するのか」という来店動機を正しく理解することが欠かせません。価格や立地、メニュー内容だけで差別化を図ることが難しくなっている今、顧客一人ひとりの来店理由に寄り添った対応が、選ばれるサロンづくりのポイントとなっています。

来店動機を把握できていないと、せっかく集客できても満足度が上がらず、リピートにつながらないケースも少なくありません。一方で、来店動機を理解し、それをメニュー提案や情報発信、接客に活かせているサロンは、自然と成約率や客単価、リピート率が向上していきます。

本記事では、エステサロンにおける来店動機の考え方から、主な来店動機の種類、把握方法、そして集客・売上アップへの具体的な活かし方までを詳しく解説します。これから集客を強化したい方や、リピート率に課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

エステサロンにおける来店動機とは?

エステサロンにおける来店動機とは、顧客が「エステサロンに行こう」と思い、実際に予約・来店に至るまでのきっかけや理由を指します。単に「きれいになりたい」という漠然とした気持ちだけでなく、その背景には年齢やライフスタイル、悩み、心理的な要因など、さまざまな動機が存在しています。

例えば、肌トラブルを改善したい、体型を整えたいといった美容面の悩みは代表的な来店動機です。一方で、仕事や家事の疲れを癒したい、気分転換をしたいといったリラクゼーション目的や、自分へのご褒美として来店するケースも少なくありません。また、結婚式や同窓会、旅行などのイベントを控えていることが、来店の直接的なきっかけになる場合もあります。

近年では、SNSや口コミ、友人・知人からの紹介など、情報接触が来店動機につながることも増えています。「雰囲気が良さそう」「スタッフが親切そう」「自分と同じ悩みを解決してくれそう」といった印象が、サロン選びを後押しする要素となります。

エステサロンにおける来店動機を正しく理解することは、集客やリピート率向上に直結します。顧客がどのような悩みや期待を持って来店しているのかを把握することで、適切なメニュー提案や接客、情報発信が可能になり、満足度の高いサービス提供につながります。

エステサロンの主な来店動機の種類

エステサロンに来店する理由は一つではなく、顧客ごとにさまざまな背景や目的があります。来店動機を分類して理解することで、より的確なメニュー提案や訴求がしやすくなります。ここでは、エステサロンにおける主な来店動機の種類について解説します。

美容・見た目の悩みを改善したい

肌荒れ、シミ、たるみ、ニキビ、毛穴など、見た目に関する悩みを改善したいという動機は、エステサロンの代表的な来店理由です。自己流ケアでは限界を感じたタイミングで、専門的な施術を求めて来店するケースが多く見られます。

ダイエット・ボディラインを整えたい

体型の変化や体重増加が気になり、痩身エステやボディケアを目的に来店する人も少なくありません。特に、短期間で結果を出したい、部分的に引き締めたいといったニーズが来店動機になることが多いです。

疲労回復・リラクゼーションを求めている

仕事や家事、育児などで溜まった疲れを癒したいという理由から、エステサロンを利用する人も多くいます。リラクゼーション目的の場合、施術内容だけでなく、空間の雰囲気や接客、心地よさも来店の決め手になります。

自分へのご褒美・気分転換

「頑張った自分へのご褒美」としてエステサロンを利用するケースもあります。特別な理由がなくても、気分をリフレッシュしたい、非日常を味わいたいという心理が来店動機になることがあります。

イベントや特別な予定を控えている

結婚式、同窓会、撮影、旅行など、特別なイベントを控えていることがきっかけで来店するケースも多いです。期限が明確なため、集中的なケアや短期プランを求める傾向があります。

年齢による変化や将来への不安

年齢とともに感じる肌や体の変化、不調への不安から、早めにケアを始めたいという動機もあります。「今の状態を維持したい」「将来のためにケアしたい」という予防的な意識が来店につながることも増えています。

口コミ・紹介・SNSの影響

友人や家族からの紹介、口コミサイト、SNSの投稿を見て興味を持ち、来店するケースも多く見られます。「自分と似た悩みの人が効果を実感している」という情報は、来店動機として強い影響力を持ちます。

エステサロンの来店動機を把握する方法

エステサロンの来店動機を正確に把握することは、適切なメニュー提案やリピート率向上、集客施策の改善につながります。来店理由を曖昧なままにせず、意図的に把握する仕組みを作ることが重要です。ここでは、エステサロンが実践しやすい来店動機の把握方法を解説します。

カウンセリング時に目的を具体的にヒアリングする

来店動機を把握するうえで最も基本となるのが、初回カウンセリングでのヒアリングです。「今日はどのようなお悩みで来店されましたか」といった質問だけでなく、「いつ頃から気になっていますか」「どんな状態を目指したいですか」など、背景まで踏み込んで聞くことで、本当の来店動機が見えてきます。

カウンセリングシートに動機に関する項目を設ける

口頭だけのヒアリングでは聞き漏れが起こりやすいため、カウンセリングシートに来店動機を選択・記入できる項目を設けるのも有効です。「美容目的」「リラクゼーション」「イベント前」「紹介・口コミ」などの選択肢を用意しておくことで、顧客自身も目的を整理しやすくなります。

初回だけでなく定期的に動機を確認する

来店動機は一度決まったら変わらないものではありません。最初はリラクゼーション目的だった顧客が、美容改善や体質ケアに関心を持つようになるケースもあります。定期的なカウンセリングや施術後の会話を通じて、動機の変化を把握することが重要です。

予約経路・問い合わせ内容を分析する

WEB予約、SNS、口コミサイト、紹介など、どこから来店したのかを分析することで、来店動機の傾向を把握できます。例えば、SNS経由の来店は「雰囲気重視」、紹介経由は「信頼重視」といったように、動機の特徴が見えやすくなります。

アンケートや施術後のフィードバックを活用する

施術後アンケートや満足度調査を実施し、「来店のきっかけ」「期待していたこと」「実際に良かった点」を聞くことで、来店動機と満足度の関係を把握できます。データとして蓄積すれば、サービス改善や集客施策の見直しにも役立ちます。

スタッフ間で情報を共有する

来店動機は、個々のスタッフだけが把握していても十分に活かせません。カルテや顧客管理システムを活用し、来店動機や変化をスタッフ間で共有することで、担当が変わっても一貫した対応が可能になります。

来店動機を集客・売上アップに活かす方法

来店動機を把握するだけでは、集客や売上アップには直結しません。重要なのは、把握した来店動機をどのように活かし、サロン運営や施策に反映させるかという点です。来店動機を上手に活用できれば、成約率やリピート率の向上につながり、安定した売上を作りやすくなります。ここでは、来店動機を集客・売上アップに活かす具体的な方法を解説します。

来店動機に合わせたメニュー提案を行う

来店動機が「リラクゼーション」なのか、「美容改善」なのか、「イベント前のケア」なのかによって、最適な提案内容は異なります。動機に合わないメニューを勧めてしまうと、押し売り感が出てしまい、満足度が下がる原因になります。来店動機を軸に、顧客が求めている効果や体験に寄り添ったメニュー提案を行うことで、成約率や客単価アップが期待できます。

集客媒体ごとに訴求内容を変える

来店動機は、集客媒体によって傾向が異なることが多いです。SNS経由で来店する顧客は雰囲気や世界観を重視しやすく、検索経由の顧客は悩み解決や効果を重視する傾向があります。媒体ごとに来店動機を分析し、それぞれに合った訴求内容やビジュアルを用意することで、集客効率を高めることができます。

初回カウンセリングで満足度を高める

来店動機を正確に把握したうえでカウンセリングを行うと、「自分のことを理解してくれている」という安心感を与えられます。顧客の目的に沿った説明や施術プランを提示することで、初回満足度が高まり、次回予約やコース契約につながりやすくなります。初回来店時の対応は、その後の売上に大きく影響します。

リピート施策・フォロー内容に反映する

来店動機は、リピート施策にも活かせます。リラクゼーション目的の顧客には定期ケアの提案、美容改善目的の顧客には経過チェックやステップアップメニューの案内など、動機に応じたフォローを行うことで、継続来店につながります。画一的な案内ではなく、動機別のアプローチを意識することが重要です。

広告・キャンペーン企画の精度を高める

来店動機を分析すると、「どんな悩みを持つ人が多いのか」「どのタイミングで来店しやすいのか」といった傾向が見えてきます。そのデータをもとにキャンペーンや広告を企画すれば、反応率の高い施策を打ちやすくなります。感覚ではなく、実際の来店動機に基づいた企画が、無駄な広告費削減にもつながります。

スタッフの接客レベル向上に活かす

来店動機をスタッフ全員で共有することで、接客の質を均一化しやすくなります。顧客が何を求めて来店しているのかを理解したうえで対応できれば、無駄な説明やズレた提案が減り、満足度が向上します。結果として、口コミ評価や紹介の増加にもつながります。

エステサロンの来店動機を理解して集客と売上につなげよう

エステサロンにおける来店動機は、顧客が抱える悩みや期待、心理的な背景が複雑に絡み合って生まれる重要な要素です。美容改善、リラクゼーション、イベント前のケア、自分へのご褒美など、来店理由は多岐にわたり、顧客ごとに異なります。

来店動機を正しく把握することで、顧客に合ったメニュー提案や接客が可能になり、満足度やリピート率の向上につながります。また、集客媒体ごとの訴求内容やキャンペーン企画の精度も高まり、無駄な広告費を抑えながら効率的な集客が行えるようになります。

重要なのは、来店動機を「聞いて終わり」にしないことです。カウンセリングや顧客管理を通じて継続的に把握し、サロン全体で共有・活用することで、集客力と売上の両方を安定して伸ばしていくことができます。来店動機を軸にしたサロン運営を意識し、長く選ばれるエステサロンを目指しましょう。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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