ビジネス 2023年04月19日

エステサロンの開業資金はどれくらい?融資や助成金は利用できる?

エステサロンの開業を考えている方が悩みを抱きやすいのは、資金繰りでしょう。資金がどれくらい必要なのか、手元にある資金だけで開業できるのか不安な方は多いのではないでしょうか。

手元の資金に余裕がないと、開業した後に切羽詰まってしまう可能性もあります。余裕を持って開業するためにも、必要な資金については知っておくことが重要です。

そこで今回はエステサロンの開業資金として必要な金額や資金を効率よく集める方法について解説いたします。

エステサロンの開業資金は条件によって変わる

エステサロンの開業資金は、開業場所によって異なります。場所別の開業資金の目安は以下のエステマシンや脱毛機、各種備品などを含めて以下の通りです。

  • テナントサロン:800万~1,000万円
  • マンションサロン:400万~600万円
  • 自宅サロン:300万~500万円

上記に加えてエステマシンや業務用脱毛器の導入費用がかかります。自宅サロンが最も安いですが、引っ越しを伴うと追加で100万円程度は必要になると考えておきましょう。開業資金の安さを基準に開業形態を決めてしまうと、一番大事な集客に失敗する可能性があります。

開業形態を決める際は、金額だけでなく「集客に繋がりやすい立地か」「お客様が利用しやすい間取りか」などにも着目してください。間取りの変更を行う場合は、さらに費用がかさむため注意しましょう。

エステサロンの開業時にかかる費用の内訳

開業形態に関係なく、必要な費用の内訳は以下の通りです。

  • エステ用機器
  • 備品
  • 広告費
  • 仕入費
  • オンライン予約システム費
  • 内装費

エステサロンを開業し、安定した経営を実現するためにはどれも欠かせません。資金面で余裕がない方は、節約できそうな費用について考えていくのが大切です。

エステ用機器

エステマシンや脱毛機などは、エステサロンを選ぶ上で大きな判断基準になります。最も力を入れるべきポイントになる一方で、単価が高いため無理に高額な機器を購入することはおすすめできません

機器によって必要な費用は大きく変わりますが、一般的には200~300万円程度必要です。中古で取得したり、型落ちの機種を選んだりすれば安く抑えることができます。

しかし、中古であればメンテナンス面については考慮しなくてはいけません。中古であれば修理が難しかったり、型落ちの機種であればメーカーサポートが終了している可能性があるため、結果的に使用可能期間が短くなることも考えられるでしょう。

どのようなエステ用機器を選ぶかは、サロンの方針によって異なります。長い目で考えて製品を選ぶことが重要です。

備品

ベッドやソファーのような備品代は、一般的に40万円ほどかかります。備品については一度購入すれば長く使用できるため、継続的に出費が発生することはありません。しかし、備品の種類や数によっては相場よりも高額になる場合もあります。

インテリアは特にサロンの雰囲気にも直結するため慎重に選ばなくてはいけません。雰囲気が悪いと客足が離れてしまう要因もあるため、サロンのイメージを明確にしてから選択しましょう。

広告費

広告にはインターネット広告やフリーペーパーなど色々な手段があり、それによって発生する費用も異なります。エステサロン毎に適切な広告手段は異なりますが、どのような手段であれ広告を出稿することは集客には欠かせないでしょう。

広告配信にどれだけ力を入れるかによってかかる費用は大きく変わります。費用面も重要ですが、効果が期待できるかを重視することが大切です。

仕入れ代

サロンで化粧品やクリームなどの物販を行うのであれば、仕入費が必要です。開業したタイミングから物販を行う必要はなく、ある程度経営が安定してから取り組み始めても問題ありません。

物販はサロンの収益を大幅に増やせる可能性があるので、積極的にチャレンジしてみてください。

オンライン予約システム費

お客様に利用してもらうためには、予約してもらいやすい環境を整えなくてはいけません。オンライン予約は、現在の予約手段としては主流であり、多くの顧客獲得を期待することができます。

予約対応に割かれる人件費の節約も可能なため、可能な限り導入することをおすすめします。導入するシステムによってかかる費用は異なりますが、一般的には初期費用として10万円、月額で2万〜5万円程度必要なケースが多いです。

内装費

新たに物件を契約してテナントサロンを開業する場合、物件を契約する際の契約金や敷金、礼金の他に、以下のような費用が必要となります。

  • デザイン設計費
  • 内装工事費
  • 外装工事費
  • インテリア購入費

お客様やスタッフにとって最適な導線を実現させるためには、デザイン設計にこだわることが求められます。プロの力を借りようと思うと決して安くない費用が発生します。

工事費に関しては思い描く店舗のイメージによって異なりますが、少なくとも一坪あたり15万円はかかると考えておきましょう。

開業形態に限らず、エステサロンの内装はお客様に癒しや特別感を与えられるよう、明確なコンセプトに沿って統一感が出るよう整備するべきです。ホームページやチラシに写真が掲載されて来店のきっかけとなることもあるため、細かなインテリアまでこだわって揃えることが求められます。

妥協せずにインテリアを用意しようと思うと、数万円~数十万円近くの費用が発生するでしょう。

開業資金を事前に把握しておくことが大切

開業資金は必ず計算をしておきましょう。大まかに想定しているだけだと、電気代や人件費など計算から漏れている項目が出たり、想定よりも費用がかかったりします。

開業資金を把握する方法には、色々な種類があります。その中でもおすすめなのが事業計画書の作成です。

事業計画書を作成して開業資金を計算しよう

事業計画書は銀行融資を受ける際に必要な書類であり、融資を受けないのであれば不要と思いやすいです。提出の義務はありませんが、融資を想定して事業計画書を作成することで、ビジネスプランが明確になり、開業資金を把握しやすくなります。

後々銀行から融資を受ける際にも、事前に事業計画書を作っておけばスムーズに進みます。銀行融資を見越して、誰が見てもわかるような事業計画書を作成しましょう。

早めに事業計画書の準備を行おう

事業計画書は時間をかけて詳細に考えることが大切です。銀行融資の有無に関わらず、急ごしらえのビジネスプランは失敗する可能性が高いです。色々なシチュエーションを想定して、事業計画書を考えておかなくてはいけません。

詳細な事業計画書が出来上がっていれば、必要な資金も自然と明確になります。早めであればあるほど、余裕を持って自己資金を蓄えることができるため、開業を検討した瞬間から事業計画書を作成し始めると良いでしょう。

エステサロンの開業資金を集める方法

エステサロンの開業資金を集める方法は以下の通りです。

  • 融資を利用する
  • 補助金や助成金を利用する
  • 友人や家族に出資をお願いする

どの方法にもメリット、デメリットがあるため、比較した上でどの資金調達方法を採用するか検討しましょう。

融資を利用する

銀行の融資を利用するのが最も簡単に資金を確保できる方法です。定められた利子に基づいて返済をしなくてはならないため、一定のリスクがあることは理解しておきましょう。

しかし、銀行からの信頼を得ておくと、経営途中で資金調達に困った際に融資を受けやすいです。事業計画書を提出するとブラッシュアップしてくれるという資金不足解消以外のメリットもあります。

補助金や助成金を利用する

補助金や助成金は基本的に返済する必要がないためおすすめです。要件を満たさないと受け取ることができないため、開業前によく調べておきましょう。

申し込むタイミングを逃してしまうと、利用できない補助金や助成金もあります。開業届の提出前に国と各自治体が行っている制度については、目を通しておいてください。

エステサロンで利用しやすい補助金や助成金についてはこちら!

友人や家族に出資をお願いする

友人や家族に出資がお願いできれば、返済期間や利子なども融通が効きやすいのでおすすめです。しかし、返済が滞ると関係が破綻してしまったり、裁判沙汰になったりするリスクもあります。

友人や家族であっても期限を守って返済を行うことは欠かさないようにしましょう。

エステサロンの開業資金を抑えるためには

ここからは、エステサロンの開業資金を抑える方法を解説していきます。

  • 無料の集客方法を積極的に活用する
  • 美容機器をリース・レンタルで利用する
  • DIYでインテリアを用意する

無料の集客方法を積極的に活用する

エステサロンの集客に役立つ媒体の中には、Web広告やチラシなど、デザインを作成したり出稿したりするために決して安くない費用が発生するものもあります。しかし、SNSやGoogleビジネスプロフィールなど、無料で運用でき、かつ集客効果が期待できるものも存在します。

無料の集客方法の特徴を踏まえて積極的に活用することで、広告宣伝費を抑えることが可能です。

美容機器をリース・レンタルで利用する

前半でお伝えしたように、美容機器を新品で購入しようと思うと200~300万円の費用がかかります。新品の美容機器を購入できれば理想ですが、資金繰りに余裕がない方はリースやレンタルを活用するのも良いでしょう。

リースやレンタルで美容機器を取り入れると、月々の少額の費用負担でマシンを利用することが可能です。

DIYでインテリアを用意する

エステサロンのターゲットやコンセプトに応じた統一感のある内装を実現しようと思うと、インテリアを用意するだけでもかなりの費用が発生します。エステサロンのオーナーの中には、DIYでおしゃれなインテリアを自作する方も多いです。

ホームセンターに売っている材料を使えば、購入するよりも比較的安価でインテリアを作ることができます。最近は、初めてDIYに挑戦する方でも簡単に自分の好みのデザインを実現できるよう貼ってはがせる材料なども販売されていますので、ぜひ試してみてください。

セルフエステサロンの開業資金は?

一般的なエステサロンよりも圧倒的に安い価格で施術を受けられるセルフエステサロンは、手軽に利用したいお客様のニーズとマッチして近年人気を集めています。

セルフエステサロンを開業する場合に必要となる資金は、一般的なエステサロンとそれほど大差ありません。しかし、技術のあるエステティシャンが常時滞在する必要がなく、雇用するスタッフを最小限に抑えられるため、スタッフの採用、教育費を最小限に抑えることができます。

エステサロンの開業資金は余裕を持って考えておこう

エステサロンにかかる開業資金は、想定よりも高額になるケースがあります。詳細な事業計画書を作成して、余裕を持って考えておくことをおすすめします。資金不足で開業が困難という事態にならないように、開業を考えた瞬間から資金を確保しておき、調達手段についても考えておきましょう。

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